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2017.10.19

vol.8|日本人の「腸活」と米

食育vol.8ヘッダー

日本人の「腸活」と米  古くから受け継がれる体の記憶

明治中期に日本に滞在していたドイツ人医師ベルツが、日本の人力車の車夫の凄まじい耐久力に驚愕したという逸話があります。
ベルツが車夫の食生活を調べたところ、彼らの食事は多量の米と雑穀、根菜だけ。肉を食べさせたら、もっとパワーが上がるだろうとベルツは考え、車夫に肉を与えましたが、その後車夫は疲労で走れなくなり、3日で肉食を辞退してしまいました。
当時の車夫のパワーは一粒の米から生まれていた?
それはさておき、明治も今も、炊き立ての新米の香りは、日本人のDNAに刻まれたおいしい記憶をくすぐるもの。
焼きたてのさんまをおかずにしたり、また、きのこを入れて炊き込みご飯にしたりと、秋のごはんの楽しみは尽きません。
一方で、血糖値を気にしたりダイエットのために炭水化物をはずしたりとする傾向の中で、ともすれば米はやっかい者として扱われることもあります。
ところが-最近日本人とお米との相性は、思ったよりもいいかもしれないという、ちょっとうれしい研究が進められています。
車夫が米を食べて元気だった科学的根拠の一つが解明されつつあります。
新米の味わいは、この時期だけの特別なごちそう。奥深い自然と大地からの恵みを、からだにやさしく取り入れていきたいですね。

駕籠(かご)かきは、なんと1日48kmあまりを速足で客人を運んだそうです。
上手に駕籠を担ぐには熟練の技術と忍耐力を必要とするため、当時としては羽振りの良い職種だったそうです。

画像:横浜開港資料館所蔵

就活、婚活、朝活…最近「何々活」ということばをよく耳にします。
「活」は元気の源。文字から元気をわけてもらえそうな気がしますね。 もし健康に関心の高い皆さんなら「腸活」という言葉をお聞きになったことがあるかもしれません。医学的な研究が進められ、腸内の環境を整えることで消化器の病気だけでなくアレルギー、神経関連疾患にもいい影響を与えるだろうと言われています。
腸内の環境は、腸内常在菌叢と呼ばれる多種多様な細菌で構成されています。その様子はさながらさまざまな花が咲き乱れるお花畑が連想されるので「腸内フローラ」(フローラは花畑の意味)とも呼ばれています。
ヒトの腸内細菌数は数百兆個もあるそうですが、最近の研究により、腸内細菌叢は「国ごとに特徴的な」状態であることがわかったとのこと。日本人の場合、特徴としては炭水化物代謝の機能が高い。つまり、体内で炭水化物を分解し、重要な栄養素と   なる物質に作りかえるという働きが外国人よりも強いのだそうです。炭水化物が分解されると、短鎖脂肪酸、二酸化炭素、   水素が作られます。短鎖脂肪酸は悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を整える有益な栄養素。また水素も抗酸化剤として働くもの。 研究では日本人の腸内フローラが外国人よりも炭水化物からより多くの有益な栄養素を生み出しているようだと報告しています。日本人の腸内フローラの特長が日本人の食生活から生じたのか、または別の要因によるものかは、さらなる研究成果を待たなければなりません。ただ日本人が古から続けてきた、お米を中心に野菜や海藻や肉・魚介類や発酵食品をバランスよく組み合わせた食事そのものが私たちの腸活に良い影響を与えてくれているのだと、もっと自信を持ってもいいのではないでしょうか。
お米をしっかりと食べる。日本人の体質にかなった健康法であるようです。

「糖質」のリスクをカシコク減らす食べ方

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これまでお米と日本人の相性についてお話してきました。それでもまだ気になるのが糖質です。お米で血糖値を急激に上昇させてしまうと体への負担が増えたり、糖尿病にかかる心配が高まったり。賢い食べ方でリスクを軽減していきましょう。
昨今GI(giycemicindex)が注目されています。これは「血糖値上昇指数」といわれ、同じ量の糖分を摂取しても血糖値の上昇の速度が食品によって違うことを数値で表しています。血糖値の上昇とともに分泌されるのがインスリンです。インスリンは血中の血糖値を下げる役目を持ちますが、血糖値が急激に上がれるとそれを下げようと活発に働き、余分な糖分を内蔵や脂肪に送り出すことにもなります。低GIの食事を選んで急激な血糖値の上昇を招かないことが大切なのです。
白米も食パンも高GI食品に分類されますが、一緒に食べる食品の組み合わせによってGI値は下げられるということがわかってきたのは興味深い点です。
例えば、白米だけを食べた場合と比較しますと、上図に示したようにワカメの酢の物や納豆と一緒に食べる、またはシメジを入れ混ぜご飯にして食べる、という方法ではGIが低い数値になったとの調査結果が公表されています。なお、白米よりも玄米の方がGIは低いとされています。昔は精米技術が発達しておらず、玄米をよく食べていました。玄米は食物繊維が多いのでGIが低い上に、ビタミンB群が多く含まれているため、糖質の代謝を盛んにする働きがあります。明治時代の人々の力の源もこんなところに原因があるようですね。現代では白米が主流。おかずを上手に組み合わせてバランスを考える食事を続けることが一番の健康法になるのではないでしょうか。
ただし、総摂取カロリー量には気を付けましょう。いくら低GIでも食べ過ぎては意味がないですよ。
GI値による目安があることで、私たちの食生活が正しい方向に導かれるように活用していきたいものです。今後のGI地の研究にますます注意していきましょう。
※日本経済新聞 朝刊(2011/7/31より抜粋/参考サイト:日経スタイルヘルスUP http://style.nikkei.com/healthup

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